日常のお手入れを見直してみましょう!
寒くなってきましたね。肌の乾燥も気になる季節です。
今回は「 日常のお手入れを見直そう! 」ということで、日頃の診察で患者さんにアドバイスをしている事を中心にお話しします。
まずはこの時期の肌がどのようになっているかを考えると注意すべき点が見えてきます。
本来の肌は皮膚からの水分蒸散量と皮脂分泌量が適度で、角層の水分保持機能がきちんと働き、水分と皮脂のバランスが取れている必要があります。しかしこの時期は、年齢とともに皮脂分泌が減るため角層を覆う皮脂膜も薄くなり、角層のバリア機能も低下するので、水分と皮脂のバランスが崩れ、皮膚から水分がどんどん失われ、肌が乾燥するのです。
見直しのポイントは
1:擦りすぎてませんか?気づかないうちに思ってもみない力で肌に触れていることが多いです。
★肌質・お化粧の程度に応じたクレンジングを使用しましょう。
例えばばっちりメイク、肌荒れしているのにクレンジングシートで落としているのはNGです。適切なクレンジングの種類を使用すれば擦りすぎず長い時間なじませすぎたりせずお化粧を落とせます。クレンジングの後は洗顔料も使用してW洗顔をお勧めします。
★クレンジングの使用量もメーカーの推奨量を使用しましょう。化粧とのなじみもよく、肌との摩擦を減らせます。
★タオルで水をふき取る際は押さえるようにして水気を取りましょう。
★化粧水などのスキンケアの際は手で塗るのをお勧めします。コットン使用の場合は特にメーカー推奨使用量を使ってください。少ないとなじませようとどうしても肌を擦ってしまいます。
2:洗い流しのお湯の温度は37±2℃です。朝はぬるま湯で洗うのみでも可。
寒い時期、お湯の温度設定が高くなります。日常の生活(洗顔、食器洗い)でのお湯の温度設定は低めで行ってください。お風呂も最高42℃とかは高すぎます。
乾燥を強く感じる方は朝の洗顔に洗顔料は使用せず、ぬるま湯のみで洗い流すのでも構いません。皮脂量が多い方はTゾーン、頤の皮脂量が多い部分は朝も洗顔料を使用してください。
3:スキンケア製品の使用量は推奨量をきちんと使用しましょう。
乾燥していない時期は多少使用量が少なくても乾燥が気にならないものです。乾燥のこの時期はもう一度使用量を見直して使用してみましょう。
4:今までのスキンケア製品のみで乾燥が治まらない場合はもう一品加えてみて。
例えば化粧水・乳液だけだった方はクリームを、化粧水・美容液の方は乳液、クリームを加えてみてください。お化粧の前に塗る日焼け止めもクリームタイプにするのなども効果的です。
5:見直したスキンケア、方法でまず1か月継続しましょう。
肌の細胞が入れ替わるターンオーバーは約1か月(4-6週)と言われています。さらに年齢とともに遅くなります。肌の状態が悪くなる場合は変更してみていただいてよいですが、1か月は根気よく続けてみましょう。
スキンケアは毎日一日2回は行っている行為ですのでとても重要です。見直しても改善が思わしくない場合はぜひ気軽にご相談ください!