レーザー治療(シミ)の隠れた助っ人「ナビジョン スポッツカバー」
今回は、以前のブログで少しご紹介したシミのレーザー治療後に使用できるカバーファンデーションについてお話します。
当院では、老人性色素斑、そばかすなどのシミに対し、アレキサンドライトレーザー(Alex Laser)による治療を行っています。レーザーをしみに照射すると照射部位に一過性にかさぶたを形成します。このかさぶたは約1週間程度(長い方だと2週間くらい)で剥がれ落ちますが、その間はかさぶたの部位を絆創膏で保護していただかなくてはなりません。
ですので、仕事をされている方(特に接客業の方)や近日イベントがある方などはレーザー治療をしようと意気込んでこられたのに当日できず、再度都合をつけて頂くことになります。そうでなくてもやはり、絆創膏を1-2週間貼っていると、「どうしたの?」の聞かれ、その都度事情を話さなくてはならなかったりと、審美的にも心理的にも一時期負担をかけることになっていました。
なんとか絆創膏に変わる、レーザー治療後のかさぶたを保護できるものがないかと思いましたが、レーザー治療後なので何より安全性に優れ、治療後の経過に影響のないものでなくてはなりません。その上で患者様の心理的負担を軽減するという観点からは、カバー性に優れ、使用性においても満足できるものが求められます。
このような条件を満たす製品がこの度(株)資生堂が開発した部分用カバーファンデーション『ナビジョン スポッツカバー』です。レーザー治療後2,3日後より使用できます。開発段階では色味などを一緒に相談し、実際レーザー治療後に使用できるかという安全性、カバー力、使用性の評価を当院で行い、この結果は4月の日本皮膚科学会で発表しました。安全性、カバー力、使用性ともに高い評価が得られ、当院でもレーザー治療後に推奨しています。レーザー治療後2,3日は絆創膏を使用しますが、(レーザー治療後のかさぶた) その後 問題なければスポッツカバーを使用していただくので、週末、あるいは2,3日 のお休み前にレーザー治療を行い、休み明けからはスポッツカバーで治療部位をカバーし普通にお化粧して仕事に出かけられます。まさにナビジョンが提案して いる『ウィークエンドレーザー』です。また、肝斑などのシミのカバー力もあり、レーザー治療以外で使用することも可能です。
女性だけでなく、当院では男性の患者様にも使って頂きました。色合いがどうだろうかと心配しましたが、意外に男性の肌の色にもなじみ問題なく使用できました。
レーザー治療でシミが改善する一時期の過程とはいえ、やはりよりきれいにと思うのは女性の心理!!!(もちろん男性もですよね)。そんな女性心理を満たしてくれる『ナビジョン スポッツカバー』は脇役とはいえ、『一生も一瞬も美しく』の通り、
(絆創膏貼付) こだわりの一品ですね。
(上:絆創膏、下:スポッツカバー)
2008年5月
服部 英子