毛穴治療・グリシルグリシン(日本皮膚科学会セミナーにて)
ゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしたか?
私は新潟へ帰省。連休前は寒かったのもあり、満開の桜を見ることができ、山には所々新緑が芽吹いていて、雪国の春を感じてきました。
先月の事になりますが、大阪で行われた日本皮膚科学会の事をお話させて頂きます。
今回の学会で、私はポスター発表『白血球含有多血小板血漿(W-PRP)によるシワ改善の作用機序』、イブニングセミナーで『毛穴治療への応用―毛穴収縮作用のあるグリシルグリシンー』と題し講演を行いました。ポスター発表の際、聴衆の方の中に日経ヘルスの記者の方もいらっしゃり、この発表内容に興味をもたれ、6月発行の【日経ヘルス 効くNEWS】に発表の内容を掲載して頂いております。是非ご覧ください。
イブニングセミナーの講演内容は、『毛穴』。
まず、毛穴の目立つメカニズムについて、資生堂リサーチサンターの飯田研究員が講演。講演の概要は、
「目立つ毛穴は肌表面に近い部位がすり鉢状に開いていて、それが外見上影となり毛穴が目立って見えます。そのすり鉢状部分は、角層が不全角化(角化異常)が亢進しています。この不全角化の原因は、皮脂に存在する不飽和脂肪酸により引き起こされていて、その不飽和脂肪酸のシグナルを抑える物質として、アミノ酸の一種である“グリシルグリシン”に高い効果があることが判明し、“グリシルグリシン”により、この角化異常が正常化し毛穴の開きが改善してくことがわかりました。」
これを受けて私が診療現場での毛穴治療と、グリシルグリシンのイオン導入について講演しました。
毛穴の目立つ原因はうぶ毛、角栓による黒ずみ、にきび跡、たるみなどさまざまで、その原因に応じ治療を行っていく必要があり、実際の当院での治療方法について紹介させて頂きました。また毛穴の目立ちに悩む女性に対し、グリシルグリシンのイオン導入を行った使用試験の結果について報告しました。
『毛穴』に対し皆様強い関心を持って頂いたようで、予想を超える人数の方が聴きに来て頂きました。
関心を持って頂き嬉しかったのですが、とても緊張し、無事講演が終了した後はしばし、放心状態でした(笑)。夜は解放感で、存分に美味しいお酒を頂きました。
現在、当院ではグリシルグリシンのイオン導入、グリシルグリシンのスキンケアを取り入れた【毛穴キャンペーン】を行っております。毛穴の原因に応じ、お勧めの治療を提案しておりますので、是非ご利用ください。
2010年5月 服部 英子