ほくろの治療方法
マスク生活が続いているのでしみのレーザー治療などをしたいと考えている方は多いのではないでしょうか?しみが増えたというお悩みで来院される方の中には、症状を診察するとしみではなく、ほくろやイボが増えている場合もあります。
ほくろは母斑細胞という細胞が増殖することでできる良性の皮膚腫瘍の一つです。医学的には色素性母斑、母斑細胞母斑と呼ばれています。症状は様々で、大きさは数ミリから数センチ、色は茶色、黒色や肌色があり、平坦なものから隆起(盛り上がっている)している場合もあります。治療としては、レーザー治療、手術があります。治療の選択の考え方はさまざまありますが、当クリニックでのほくろ治療をご紹介させていただきます。参考にしてください。
『 ほくろ治療 』
〇 色のある平らなのほくろ
① Q-スイッチアレキサンドライトレーザー(Alexレーザー):自費診療
【治療回数・間隔の目安】 1回/月ごとに約5回(大きさによっては回数がかかります)
【オススメの点】
・1か所のほくろから可能ですが、小型の数が多いほくろの方はよりオススメです。
・治療後出血しなければ絆創膏を貼る必要なし。お化粧は可能です。
【留意点】
・ほくろの色を目立たなくする治療なので、母斑細胞は残ります。再発の可能性があります。
・回数を重ねても点状にどうしても残る、あるいはごく淡く色が残ることがあります。
・大型のほくろや色が濃いほくろは、回数を重ねていくと稀に陥凹することがあります。
② 手術(皮膚良性腫瘍切除術):保険診療
【治療回数・間隔】 基本1回(同一部位、同月で保険適応になるのは1か所となります)
【オススメの点】
・手術ですので、取り切れていれば(病理組織検査で確認)再発の可能性はありません。
・病理組織検査をしますので、確定診断ができます。
【留意点】
・治療後抜糸までの約1週間は絆創膏を貼り、自宅で抗生剤の塗り薬の処置が必要です。
治療部位以外はお化粧は可能です。
・治療部位は約3か月程で度赤みや固さは軽減していきます。
〇 隆起(盛り上がっている)しているほくろ
① 炭酸ガス(CO2)レーザー治療:自費診療
【治療回数・間隔の目安】 基本1回
【オススメの点】
・1回で治療を終わらせたい方
・手術に抵抗がある方
【留意点】
・ほくろの盛り上がりを目立たなくする治療ですので、母斑細胞は残ります。再発の可能性があります。
・色が濃く深いところまで色があり、色も目立たなくしたい場合は陥凹する可能性があります。
・治療後は保護のテープを貼ります。治療部位以外はお化粧は可能です。
② 手術(皮膚良性腫瘍切除術):保険診療
【治療回数・間隔】 基本1回(同一部位、同月で保険適応になるのは1か所となります)
【オススメの点】
・手術ですので、取り切れていれば(病理組織検査で確認)再発の可能性はありません。
・病理組織検査をしますので、確定診断ができます。
【留意点】
・治療後抜糸までの約1週間は絆創膏を貼り、自宅で抗生剤の塗り薬の処置が必要です。
治療部位以外はお化粧は可能です。
・治療部位は約3か月程度で赤みや固さは軽減していきます。
『 ほくろ治療のポイント 』よくある質問や詳しく説明を加える事柄など
☆ 青色母斑や、ほくろと似たような皮膚疾患(基底細胞上皮腫、悪性黒色腫など)も鑑別として考えられる場合は、病理組織検査にて確定診断を行った方がよいと考えますので手術をお勧めします。
☆ レーザー治療はほくろの色や隆起を目立たなくする治療ですので、ほくろの細胞(母斑細胞)は残ります。よって再発の可能性があります。
☆ 黒色や茶色の色調がある盛り上がったほくろを炭酸ガス(CO2)レーザー治療を行う場合、色調の深さで治療後陥凹する可能性があります。
下記図 ①の場合
色も目立たなくしたい場合は色調がなくなるまで炭酸ガス(CO2)レーザーで削っていきますので、色がなくなるレベルが深い場合は陥凹する可能性があります。
下記図 ②の場合
ほくろの下床に肌色の隆起した部分があった場合は、平坦に削った時点で色調もなくなる可能性が高いので陥凹する可能性は少ないです。
☆ サイズが大きく、黒色や茶色の色調がある盛り上がったほくろで色調が深くまである場合は手術での加療をお勧めする場合があります。
☆ 盛り上がったほくろをQ-スイッチアレキサンドライトレーザー(Alexレーザー)で治療した場合、色は目立たなくなりますが隆起は残ります。
☆ 平らなほくろも炭酸ガス(CO2)レーザーでの治療をご希望の場合は対応しております。色調の深さによっては治療部位が陥凹する場合があります。
南青山皮膚科スキンナビクリニック、ホームページのほくろ治療についてです。
ご参照ください。