ニキビができる機序は肌の代謝が落ち毛穴に角層が詰まり、毛穴から出るはずの皮脂が毛穴に溜まり、黒ニキビ、白ニキビ（面皰）ができることから始まります。その皮脂が詰まった毛穴で常在菌であるアクネ菌が増え赤いニキビになります。また皮脂を作る皮脂腺は男性ホルモンの影響があり、ホルモンバランスが崩れたりするとニキビができやすい傾向になります。その他体質的にできやすい（ご家族でニキビの症状があったなど）、ストレスがある、仕事やテストなどで寝不足、脂質・糖質・辛い物を多く含む食品を食べているなどがあります。

治療としては保険診療で効果が高い塗り薬（アダパレンゲル、過酸化ベンゾイル、クリンダマイシンリン酸エステル水和物・過酸化ベンゾイルゲル、アダパレン・過酸化ベンゾイルゲルなど）があります。また漢方薬、抗生剤内服なども症状に応じ使用していくことがあります。圧出療法も行っています。患者様の多くはニキビは病院で処方された薬なら風邪の様に1～2週間程度塗ったり内服すればよくなると思っている方がいらっしゃいますが、上記の様な機序ですので改善には日常生活の改善も含め行う必要もあり、ある程度時間がかかります。当院では治療は症状を定期的に（1回/2～4週）診察してまず3ヶ月を目処に効果判定をします。料金は保険診療ですので全国一律です（大学病院などでは初診料などが異なることもあります）。

保険外診療としてはクイックピーリング（1回あたり　中高生4,100円、大学生・専門学生　6,500円、大人8,700円）、ビタミンCイオン導入（8,700円/回）を行っています。1回/2週間で約10回を目処に行います。
　ニキビ跡は陥凹ならば保険診療での加療は難しく、保険外診療でフラクショナルCo2レーザーを行います。ニキビ跡の赤みはクイックピーリングをお勧めしています。