美容皮膚科の対象となる主な症状
シミ・そばかす・肝斑
シミは肌の内部で過剰に生成されたメラニン色素の沈着によって起こります。紫外線が主な原因で老化現象として現れる「老人性色素斑」、小さな斑点が鼻を中心に分布し、遺伝性と考えられている「そばかす(雀卵斑)」、頬や鼻の下、額に左右対称にでき、ホルモンバランスの崩れと関係する「肝斑(かんぱん)」、ニキビや化粧かぶれ、やけどなどの傷が跡になった「炎症後色素沈着」など、原因や種類は様々です。シミは、その方の肌質や生活スタイルを踏まえて治療する必要があります。
当院では、皮膚の専門知識を有する皮膚科専門医が症状を見極め、幅広い治療メニューから一人ひとりにあった治療法を提案しています。まずはお気軽にご相談ください。
毛穴
毛穴は、皮膚にある小さな開口部で、汗や皮脂を排出するための重要な役割を果たしています。毛穴には体の温度を調節したり、肌の潤いを保つ働きがあり、健康な肌には欠かせない存在です。しかし、過剰な皮脂や古い角質が詰まると毛穴が目立ちやすくなり、毛穴の目立ちの原因にもなります。
毛穴が目立つ原因はいくつかあり、その原因に対して適切な治療が必要となります。当院では皮膚科専門医が診断機器も使用し、原因に応じた治療を提案します。
ほくろ・いぼ
ほくろは良性腫瘍の一種で、表皮にメラニン色素を生成するメラノサイト、母斑細胞が増え、黒色斑になります。隆起したもの、平らなもの、毛が生えているものなど様々です。
また一般的ないぼは足の裏に多く、免疫力低下により粘膜がウイルスに感染して生じるといわれています。顔や首などに出現する老人性のいぼ(老人性ゆうぜい)から足の裏にできるいぼ(尋常性ゆうぜい)まで、種類も様々です。
ほくろは手術で除去したり、いぼは液体窒素療法で治療することができますが、最近はCO2(炭酸ガス)レーザーによる除去が主流になっています。
ニキビ・ニキビ跡
ニキビとは、前額部(おでこ)、頬、口の周り、下あごなどにできる発疹をさし、おもに思春期から青年期にかけてよくみられます。ニキビは皮膚のターンオーバーが落ち、毛穴が詰まり、皮脂がたまり、アクネ菌が増殖することで炎症を起こします。小さく隆起したもので、すぐに治ってしまう軽いものから、ニキビ痕として跡を残してしまう重症のものまであります。
一般に、思春期にできるものが「ニキビ」、大人になってからできるものが「吹き出物」といわれることがありますが、実は両者の区別はなく、同じもの。どちらも「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」という皮膚の病気の通称です。
ニキビの症状や肌質は、一人ひとり異なり、それによって処置や治療の組み合わせも変わります。当院では経験豊富な皮膚科専門医による診察で、適切な治療をご提案致します。
また、ニキビ跡に悩まれている方もとても多く、赤みや色素沈着といった色みのお悩みから、患部が陥没してできる凹凸のお悩みまで様々です。美容皮膚科では保険診療にはない施術を受けられますので、患者様の満足度を高めた治療を提供することが可能です。ニキビの治療はもちろん、ニキビ跡の改善まで、患者様に寄り添いながらサポートしていきます。お気軽にご相談ください。
しわ・ほうれい線
しわやほうれい線は皮膚表面だけではなく、皮下組織(皮下脂肪)、筋肉、骨などの皮膚内部の構造が、立体的に変化することで生じます。治療は、これらの皮膚内部の構造や機能を理解したうえで、原因を見極めて症状に適した治療を施します。
しわの3大要因として知られているのが「紫外線」「加齢」「乾燥」です。紫外線や加齢は、皮内のコラーゲンやエラスチンを変性(減少)させます。これにより皮膚にハリと弾力がなくなります。
また乾燥した肌は、うるおいや弾力が低下しているだけでなく、ターンオーバー(表皮で起こる細胞の生まれ変わり)のサイクルも乱れ、小じわの発生を促進します。ストレスや喫煙も活性酸素によりコラーゲンやエラスチンの破壊につながり、しわの原因となります。
対応策としては紫外線防御、保湿ケアが基本となり、毎日の習慣を見直すことがしわ予防の第一歩となります。美容皮膚科の治療としては、ほうれい線、額、眉間、目尻などに対してしわ取り注射が行われています。
たるみ
頬や目尻のたるみは、線維成分であるコラーゲンの断裂や、エラスチン、ヒアルロン酸の欠乏により肌の弾力が失われて起こります。治療としては、たるみを物理的に引き上げる方法やコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など肌内部の組織を強固にして改善を図る方法があります。お一人お一人の肌やお悩みに合ったメニューをご提案致します。
あざ
あざには先天性のものや後天的に浮き出てくるものがあります。表皮に現れる毛細血管などの異常症状で、青あざ(太田母斑・後天性メラノサイトーシスなど)、茶あざ(扁平母斑)、黒あざ(色素性母斑)の多くはメラニン色素が原因です。症状の深さにより表皮に出現する色が異なってきます。
赤あざ(単純性血管腫)は、毛細血管の拡張異常によるものです。いずれも自然消滅することはなく治療が必要になります。治療はレーザー治療が主流になっています。
カウンセリングを行い丁寧に診断致しますので、長年あざにお悩みの方は一度ご相談ください。