腋窩多汗症(えきかたかんしょう)は、主に脇の下に過剰な汗をかく症状を指します。日常生活に支障をきたすほどの発汗が特徴で、周囲の気温や運動とは関係なく、精神的な緊張やストレスが引き金となることが多いとされています。日本人のおおよそ5%に認められます。
思春期から中年世代までの幅広く、社会的活動が盛んな多くの方が自分の汗に悩んでいます。わきが(腋臭症)とはまったく異なり、匂いがあまりきつくない、水状の多量の汗をかくのが特徴です。
わきがは油分の多い油の汗を発生させる、アポクリン腺の多い方の症状です。それに対し腋窩多汗症は、エクリンからでる水状の大量の汗が特徴です。シャツの脇の部分だけが濡れるくらい汗をかくが、きつい匂いがないのが腋窩多汗症の症状です。※もちろん腋窩多汗症の場合も、いわゆる汗臭いと言われるような状態の匂いは発生します。