皮膚の中にあるメラニンが異常に増加し、それらが皮膚表面から見ると茶色や黒色に見える状態です。あざは、ぶつけてできる「皮下出血」と、生まれつきの「母斑」の2種類があります。
皮下出血は日常的によく見られ、時間経過で消えていくため大きな問題になることはほとんどありません。しかし、血液が固まりづらい病気や、血液をサラサラにする薬を服用している方は、少しの刺激であざが出来、治りにくかったり、どんどんあざが大きくなったりすることもあります。
あざ・青あざ(太田母斑、後天性メラノサイトーシス)
皮膚の中にあるメラニンが異常に増加し、それらが皮膚表面から見ると茶色や黒色に見える状態です。あざは、ぶつけてできる「皮下出血」と、生まれつきの「母斑」の2種類があります。
皮下出血は日常的によく見られ、時間経過で消えていくため大きな問題になることはほとんどありません。しかし、血液が固まりづらい病気や、血液をサラサラにする薬を服用している方は、少しの刺激であざが出来、治りにくかったり、どんどんあざが大きくなったりすることもあります。
あざは、皮膚の中にある色素細胞(メラノサイト)が異常に増加して発症しますが、真皮(皮膚の深いところ)にメラノサイトが増殖すると青いあざとなります。青あざには以下のものがあります
蒙古斑
太田母斑
後天性真皮メラノーシス(ADM)
赤ちゃん、乳幼児など生後数週間で出現するもの、中学生・高校生など思春期以降に出現するものがあります。症状も徐々に薄くなっていくあざ、消えないあざとタイプが分かれます。
生まれつきの青あざの代表が蒙古斑と呼ばれるものです。蒙古斑は生後1週〜1ヶ月頃までに、青いシミがお尻や背中の下部にみられるものです。
胎生期の真皮メラノサイトの残存と考えられています。日本人には、ほとんどの赤ちゃんに見られ、誰でも知っている「あざ」のひとつですが、5〜6歳までに自然に消失し、さほど問題にはなりません。
ところがまれに通常の部位以外にも蒙古斑がみられることがあり、これを異所性蒙古斑といいます。
思春期以降の大人になってからできるものの代表が太田母斑と呼ばれるものです。太田母斑は、上下眼瞼、強膜(白目の部分)、頬、側頭部、前額、鼻、耳などの片側顔面にできます。
色調は青灰色~青~黒~褐色とメラニンが分布する深さで変わってきます。思春期以降の女性に多いのが特徴ですが、乳児期から濃くなっていくものや両側に出来るものもあります。
また、肩の周りにできる同じ様なあざは伊藤母斑と呼ばれます。
別名、両側性太田母斑様色素斑ともいいます。典型的例では20歳以降に両側の頬に小さい斑点状のシミとして出現します。
両側の額の生え際や両側の下まぶたにびまん性(地図状)に広がることもあります。肝斑や雀卵斑と併発することがあり、診断が難しいことがあります。
蒙古斑のように自然に消えていく青あざもありますが、太田母斑や、後天性真皮メラノーシスの場合には、自然に消えることはありません。
治療はレーザー治療が基本となります
エンライトは「ピコ秒(1兆分の1秒)」の短いパルス幅でレーザーを照射します。これにより、従来のレーザー治療よりも効率的にメラニンや色素を破壊することが可能です。
周囲の皮膚へのダメージを最小限に抑えつつ、高い効果を発揮します。太田母斑、異所性蒙古斑は保険診療が可能です。
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